メタリックステントを用いた膵石症の治療
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
膵石に対するESWLは有効な結石除去法であるが,結石再発の問題が残っている.慢性膵炎に伴う主膵管狭窄は疼痛やESWL後の結石再発の原因となる.そこで,我々は主膵管狭窄に対する新しい治療法として,メタリックステントを膵管に短期間留置して拡張する方法を開発した.5例の頭部主膵管狭窄に本法を実施し,狭窄部の拡張に成功した.平均45ヵ月経過するが結石再発や膵炎発作はなく,経過良好である.メタリックステントの短期間留置による拡張術は主膵管狭窄の有効な治療法であり,ESWL後の膵石の再発予防の効果が期待できる.
- 日本膵臓学会の論文
日本膵臓学会 | 論文
- 慢性膵炎に対する膵管ドレナージ手術の適応と予後
- 膵異時性多発癌の1切除例―浸潤性膵管癌切除1年11ケ月後の残膵にみられた,浸潤性膵管癌の1例―
- 膵粘液癌の2切除例
- 膵星細胞における壊死腺房細胞の貪食による膵線維化抑制機構の検討
- A case of remnant pancreas head carcinoma after distal pancreatectomy for primary invasive ductal carcinoma of pancreas body