浸潤性すい管癌における造影超音波検査とCT検査の比較検討
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概要
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経静脈性超音波造影剤レボビストにより, 腫瘍へのvessel imageとperfusion imageが描出できるようになってきた. 従来のdynamic CT検査と造影超音波検査のperfusion imageとの比較検討を行ったので, 報告する. 対象は2001年7月以降2004年7月までにdynamic CT検査, 造影超音波検査を施行し, さらに根治手術にて病理組織学的に浸潤性膵管癌と診断した14例である. 1例は描出不良例であったが, perfusion imageでは, 1) diffuse enhanced type 1症例, 2) partial enhanced type 5症例, 3) no enhanced type 7症例に分けることができ, dynamic CT検査と同様の所見が得られた. 浸潤性膵管癌において, 造影超音波検査とdynamic CT検査は非常に強い相関関係を示し, CT検査に比して造影超音波検査のperfusion imageは, 膵管癌の腫瘍内血流や腫瘍辺縁血流の描出をより明瞭に描出することが可能と考える.
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