肺癌による上大静脈症候群に対して血栓除去および上大静脈人工血管置換術を施行し症状の改善を得た1例
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概要
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今回,われわれは上大静脈症候群患者に血栓除去および上大静脈の人工血管置換術を施行し良好な結果を得たためこれを報告する.症例は53歳男性,上腹部不快感の精査入院中に頭頸部から両上肢の腫脹,頸静脈怒張,頭重感,のぼせ感等の上大静脈症候群症状が出現した.肺癌の上大静脈浸潤による上大静脈症候群と診断のうえ,症状緩和目的に腫瘍の部分廓清,左右腕頭静脈の血栓除去および人工血管置換術(J-graft 18 mm)を施行した.術後に症状は速やかに改善し,半年が経過したが人工血管の閉塞なく良好に経過している.上大静脈症候群に対して血栓除去および人工血管置換術を用いた本術式は有効であった.
- 特定非営利活動法人 日本血管外科学会の論文
特定非営利活動法人 日本血管外科学会 | 論文
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