高血圧性心不全を合併した高安病動脈炎に対する非解剖学的バイパス術の1例
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概要
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症例は53歳女性.30歳頃から上腕で血圧がうまく測れないということをしばしば経験するようになった.また平成20年頃から高血圧を指摘されていたが,放置していた.今年3月頃に呼吸困難が出現したため近医受診し,高血圧性心不全の診断で当院へ転院となった.精査の結果,横隔膜レベルでの下行大動脈の著明な狭小化を認め,高安病大動脈炎による異型大動脈縮窄症の診断となり,後負荷軽減目的に非解剖学的バイパス術を施行した.術後大きな合併症などもなく良好に経過し,術後22日目に退院となった.
- 特定非営利活動法人 日本血管外科学会の論文
特定非営利活動法人 日本血管外科学会 | 論文
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