β-シクロデキストリン架橋物をブレンドした光硬化型球状含水ゲルの調製と微生物固定化担体としての応用
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概要
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コンパクトでより高性能な排水処理システムを実現するため,ポリエチレングリコールを主成分とする光硬化性含水ゲル(ENTG)に,β-シクロデキストリン(βCyD)をヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)により架橋重合したポリマー(βCyD/HDI)微粉末を混合し,有機物の濃縮機能をもつ混合型球状含水ゲル(ENTG-mix-βCyD/HDI)を調製した.βCyD/HDIの混合比10,20,30,40 wt %と,ENTG含水ゲルに,それぞれフェノール(PhOH)分解菌を吸着固定化して生体固定化担体を調製した.次に,初期濃度500 mg/LのPhOHを含むモデル排水500 mLに,生体固定化担体10 wt %を添加し,回分式で,室温でばっ気した際のPhOH残留濃度をGC法でモニターした.ENTG生体固定化担体と比較して,除去速度が最大で1.6倍増加した.10ヶ月間使用後の性能劣化はほとんどなかった.
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