トリコテセン系毒素産生制御機構の解明と汚染低減化に向けた基盤研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
赤かび病菌Fusarium graminearumはトリコテセン系かび毒を産生し穀類を汚染する病原菌である.トリコテセン類は安定性が高く,分解・除去が困難であるため,かび毒の産生そのものを制御する手段の確立が望まれている.我々は赤かび病菌のトリコテセン系かび毒の産生制御に向けた制御化合物の探索を行っている.理化学研究所天然物化合物バンク(NPDepo)から供与される化合物を直接,毒素誘導条件下の菌体に処理してトリコテセン産生への影響を調べる方法に加え,化合物アレイを用いてトリコテセン生合成酵素の阻害剤を探索している.本稿では,これらの手法によって現在までに得られつつある有用化合物に関する活性評価と作用機作についての概要を紹介する.
- 日本マイコトキシン学会の論文
日本マイコトキシン学会 | 論文
- コメ中のフモニシンB1, B2, B3の液体クロマトグラフィーによる定量
- 発がん物質にも閾値が存在する
- Aspergillus novofumigatus から分離されたジヒドロテレインおよびテレインの血小板凝集作用に関する検討
- マルブランキア・フィラメントサから得られる2種の新規フラノン誘導体
- ブラジル土壌より分離されたアスペルジルス・フミガツスIFM 54246株から得られた抗真菌活性物質