大量出血をきたし緊急手術を施行した大腸angiodysplasiaの1例
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概要
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繰り返す血便に対する経過観察中に,出血性ショックとなり緊急手術を施行した大腸angiodysplasiaの1例を経験した.症例は62歳,男性.約10年間の繰り返す血便を認めていた.腹部X線,CT検査上,小腸内に鏡面像を認めた.下部消化管内視鏡検査で,大腸内に出血源は認めなかった.出血シンチグラフィを撮影したが陽性所見は得られなかった.経過観察中,大量出血に伴う意識消失発作を認め緊急手術を施行した.術中全小腸内視鏡検査を施行したが,出血源は認めなかった.右側結腸内に出血が多かったため,結腸右半切除術を施行した.術後の病理組織検査で, 盲腸angiodysplasiaと診断した.本症は比較的まれな疾患で,しばしば大量の消化管出血をきたし緊急処置を要する.出血性ショックをきたしたものの,緊急手術により救命しえた大腸angiodysplasiaの1例を経験したので報告する.
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