Suppression of Parathyroid Hormone-related Protein Expression by all trans-Retinoic Acid in Human Oral Squamous Carcinoma Cells (HSC-3)
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概要
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ヒト口腔扁平上皮癌細胞HSC-3における副甲状腺ホルモン関連タンパク質 (PTHrP) の産生とmRNA発現に対するall trans-retinoic acid (tRA) の効果について検討した。tRAはPTHrP mRNA発現およびPTHrP分泌を用量依存的に抑制した。tRA (10−7 M) のPTHrP mRNA発現に対する効果の経時変化を検討したところ, 6時間後から発現量の有意な低下が認められ, 12時間で抑制効果は最大となった。tRAはPTHrP mRNAの安定性を変化させなかった。これらのことから, tRAは転写機構上に作用して発現を抑制していることが示唆された。tRAによるPTHrP mRNA発現の抑制はcalphostin Cの存在下では減弱した。したがって, tRAによる抑制効果は, リガンドの結合したレチノイン酸レセプターと, PKCにより活性化を受ける転写調節因子との相互作用を介したものである可能性が考えられる。
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