Use of Microfocus X-ray Computer Tomography for 3D-image Construction and Quantitative Morphoanalysis
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マイクロフォーカスX線CT法 (μCT) は口腔科学分野におけるさまざまな領域に幅広く応用され, 主に硬組織試料を非破壊的に観察する方法の一つとして適している。しかし, 問題点として三次元立体構築像の再現性や骨体積 (BV) や骨表面積 (BS) などの構造パラメータに関する数値データが, どの程度の精度を保っているかについて不明な点がある。今回われわれは, 立体構築と形態計測を行ううえで最適な画像データと濃淡画像 (256階調グレースケール) を獲得するための操作手順と条件設定に着目した。観察対象として, ICRマウス顎関節 (4週齢) を使用し, 撮影にはμCT装置 (日鉄エレックス, ELE-SCAN) を使用した。立体画像の構築と形態計測には, 解析ソフト (ラトックシステムエンジニアリング, TRI-BON, TRI-SRF 2) を使用した。画質に影響を及ぼすパラメータとして管電圧, 管電流, 試料の中心軸とX線光軸とのズレを補正するシフト値, 画像コントラストを設定するウィンドウレベルとウィンドウ幅が上げられた。良好な画質の三次元立体構築像と形態計測を施行するためには, 機材の条件設定と操作手順, 解析ソフトの性質を十分に把握するべきであり, 微小な硬組織構造の形態と性状をより明確に把握することにつながるといえる。
- 歯科基礎医学会の論文
歯科基礎医学会 | 論文
- 口腔レンサ球菌のベータディフェンシン感受性の多様性とその機構の解析
- ココアによる歯周病関連菌に対する抗菌効果
- Candida albicansに対するDefensinの抗菌活性の検討
- 唾液腺腺様嚢胞癌の偽嚢胞腔内の免疫グロブリン
- 破骨細胞が産生するcathepsin KとMMP-9の局在について : 肺癌骨転移モデルを用いた検討