飼育したケガニ幼生の走光性,鉛直分布,体密度と外部形態の発育に伴う変化
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概要
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ケガニの種苗生産では,幼生の沈降死現象が問題視されている。沈降死防除技術を開発する基礎として,幼生の走光性,鉛直分布,体密度,外部形態を調べた。ふ化ゾエアは正の走光性を示し,以後は負の走光性が強くなった。特に,620 nm 以上の長波長で負の反応が強かった。ふ化当日の幼生は縦型容器内で浮遊したが,以後は沈降した。幼生の体密度は海水比重より大きく,沈下抵抗に関わる体の突起状部位は発育に伴い縮小した。ケガニ幼生は明条件下では沈降しやすいことから,暗条件や長波長を利用した飼育方法を検討する必要性を指摘した。
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