家族性陰性P波が認められたラブラドール・レトリーバーの3例
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概要
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血縁関係のあるラブラドール・レトリーバー3頭に,無徴候であったもののII誘導において陰性P波が認められた。X線検査,心エコー検査では特に異常は認められなかった。アトロピン負荷試験では心拍増加とともに陰性P波が陽性P波に変化した。ホルター心電図検査においても同様の傾向が認められた。この陰性P波の発生源および機序を特定することはできなかったが,心房内で異所性の調律が存在し,心拍数の変動とともに洞結節と調律支配を争っているものと考えられた。また,家族性であることから何らかの遺伝性の関与も示唆された。
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日本獣医循環器学会 | 論文
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