PDAコイルオクルージョンが実施できず開胸下での結さつ術を実施した犬の2例
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概要
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PDAのコイルオクルージョンが我が国で実施されるようになってから3年あまりが経過し,概ね良好な成績が得られているものの,中にはコイルの流出などの合併症を引き起こしている症例もみられる。今回はコイルの固定が不十分なためコイルオクルージョンを断念した円筒型のPDAの2症例について検討を行った。両症例とも造影後にPDAのコイルオクルージョンの実施を試みたものの,通常の漏斗状のPDAにみられる弁状構造がないためコイルの固定がより困難となり,コイルオクルージョンを断念せざるを得なかった。また,今回の2症例では,いずれも造影によりPDAがはっきりと造影されず,この点においても漏斗状のPDAとは異なる所見が得られた。造影が困難な症例はコイルオクルージョンに適していないと考えることも一つの判断基準として有用であると考えられた。
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日本獣医循環器学会 | 論文
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