9歳女児喉頭外傷の直達鏡下外科的治療の1例:喉頭内腔手術治療後の経過
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概要
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われわれは、海水浴中にサーフボードが頸部を打撃したことによる、9歳女児の喉頭の外傷の一例の治療を経験した。初診時、彼女の声帯は声帯の裂傷が原因で左右とも中央で癒着し横隔膜症を来していた。われわれは、直達喉頭鏡を用い声帯の癒着を切離し、声帯の辺縁を縫合してraw surfaceを被覆することにより、低侵襲手術でありながら声帯の再癒着を防ぎ得た。術後から運動に伴う呼吸障害は改善し、嗄声も軽減、十分な大きさの音声を獲得できた。
- 耳鼻と臨床会の論文