下咽頭・食道重複癌に対する非開胸食道抜去症例の検討
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概要
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下咽頭癌220例中下咽頭・食道同時重複癌を58例 (26%) に認め、食道抜去症例を中心に検討した。食道癌重複 (+) 症例の3年累積粗生存率は51%、重複 (-) では56% であり (N. S) 、食道外科医とチーム医療を行うことで良好な成績を得ることができると考えられた。下咽頭・食道重複癌症例に対する食道抜去の適応は年々減少し、今後は T1a、T1b多発癌症例に対して行われるべきであると考えられた。下咽頭、食道進行癌の治療成績は決して良好とはいえず、今後は温存治療を考慮する必要があると考えられた。
- 耳鼻と臨床会の論文