上顎洞異物とそれに続発した上顎洞嚢胞の一例を経験したので報告する。症例は77歳女性。左鼻閉と粘性鼻漏が主訴であった。CTにて異物を含んだ左上顎洞嚢胞を認め、内視鏡下鼻内副鼻腔手術 (ESS) を行った。摘出した異物は歯牙の一部であった。術後に症状は消失している。