日本臨床腫瘍研究グループ (JCOG) における頭頸部腫瘍に対する多施設共同臨床試験
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概要
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Japan clinical oncology group (JCOG) とは、各種固形癌に対する標準的治療の確立を目的として設立された多施設共同臨床試験グループである。臨床試験の質を保証するために、品質管理 (quality control: QC)、品質保証 (quality assurance: QA) がJCOGでは行われている。現在、13の癌腫別のグループがあるが、残念ながらまだ頭頸部癌グループがない状況である。現在、根治切除不能な局所進行頭頸部扁平上皮癌を対象としたS-1 (TS-1®) とcisplatin (CDDP) の両薬剤を同時併用する化学放射線治療 (S-1+CDDP+RT) の第II相試験がJCOGにて計画されている。本試験の実施にて、多施設共同試験の重要性が認識され、今後頭頸部がんに対する多施設共同試験が盛んに本邦でも行われるようになることを期待する。
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