培養ラセン神経節細胞の生存に対するIL-6とNT-3の効果について
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概要
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Interleukin-6 (IL-6) がラセン神経節細胞の成長や細胞保護に対してどのような効果を示すのか培養細胞を用いて研究を行った。また、neurotrophin-3 (NT-3) のラセン神経節細胞に対する生存効果はよく知られているが、IL-6との同時併用についても検討した。生後5日のマウスラセン神経節を単離し各因子を添加して培養したのち、neurofilamentに対する抗体を用いて免疫染色を行い神経突起を持っ神経細胞数を生存細胞として計測した。IL-6群では用量依存性に生存細胞数が有意に増加し、さらにIL-6、NT-3併用群では相加的な効果が認められた。これまで知られている細胞栄養因子に加えてIL-6もラセン神経節細胞の生存に効果を有することが示された
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