中耳カルチノイドの1例
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概要
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カルチノイド腫瘍は、主に消化管、気管、気管支などの原腸由来の臓器より発生する腫瘍で、中耳に発生する事は非常にまれであり、本邦では過去10例の報告があるのみである。症例は、60歳女性、左難聴、左耳閉感を主訴として来院し、中耳腫瘍または中耳真珠腫を疑われ左鼓室内腫瘍摘出術を施行した。術中迅速病理にて耳垢腺腺腫と診断されたが、永久標本にて中耳カルチノイド腫瘍と診断された。中耳に腫瘍性病変を認めた場合中耳カルチノイドも念頭に置き診断や治療を行う必要がある。
- 耳鼻と臨床会の論文