喉頭癌の拡大前側方切除において新声帯の隆起が十分に形成され長期にわたって保たれる再建法として、折り畳み皮弁による声門再建術を新たに考案した。本法は頸部健側に作成した有茎皮弁の遠位側1/2を"denude"として内側に折り込み新声帯の隆起を形成する方法である。本手術を2例の喉頭癌症例に行い、良好な結果を得た。