原発巣不明頸部リンパ節転移癌の臨床的検討
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概要
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今回われわれは、群馬県立がんセンター頭頸科で過去25年間に経験した原発巣不明頸部リンパ節転移癌 (以降原発不明頸部癌と略す) 23例の臨床的検討を行った。23例のうち治療途上で原発巣が判明したのは10例であり、剖検で原発巣が判明したのは5例であった。原発不明頸部癌の診断においては頭頸部粘膜面の十分な検索と常に他臓器原発の可能性も念頭に置いておくことが必要と思われた。治療に際しては、たとえ原発巣不明であっても可能な限り頸部郭清術が行われるべきと思われた。
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