頭頸部悪性腫瘍治療後の味覚機能の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
頭頸部悪性腫瘍の治療後に味覚異常を訴える患者は少なくない。味覚障害は患者の食生活に多少なりとも何らかの不都合を生じ、その後のQOLに重大な影響を与える。今回われわれは、当科で治療を行った頭頸部悪性腫瘍患者を対象として、味覚についてのアンケートを行い、さらに味覚機能検査にて客観的な味覚機能の変化について検討した。その結果、頭頸部悪性腫瘍治療後の患者が訴える味覚障害は複数の要因が重なり合った結果であると推測された。従って、頭頸部悪性腫瘍治療後の患者における味覚障害の治療に当たっては、これらすべての要因を念頭に入れて対応しなければならない。
- 耳鼻と臨床会の論文