アレルギー性鼻炎に対するCO2レーザー手術の検討
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概要
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難治性通年性アレルギー性鼻炎に対するCO2レーザー手術の効果をアンケートにて調査した。今回検討できた40例では、術後1カ月目の有効率は、くしゃみ65%、鼻汁75 %、鼻閉81%と鼻閉で最も高く、鼻症状全般では80%であった。長期罹患例では著効率は減少する傾向にあった。術中術後に明らかな疼痛を訴えた症例は15%未満であった。患者の負担が軽いためか85%の症例で再手術の希望があった。橈性あるいは硬性の内視鏡の併用が有効であった。難治性通年性アレルギー性鼻炎に対してCO2レーザー手術は日帰り手術で行える有効な治療法であると考えた。長期成績の評価、最適な照射方法の確立が今後の課題であると考えた。
- 耳鼻と臨床会の論文