アレルギー患者由来のMS-antigen(peptides)投与による薬疹やアレルギー性皮膚炎に対する治療効果, 特に根治療法
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概要
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薬疹の発生頻度は年代とともに変遷し, 樋口1) らは1952一1957年代はペニシリンアレルギー時代, 1961年以降は多種薬剤時代と名付けている. 一般に薬疹は内用による発疹とされているが, 薬剤の接触によるものは, さらに高頻度と報告されている. 薬疹はアレルギーとの関係が深く, 各種の治療法があるが, 決め手となる治療法はみられない. われわれが研究開発したMS-antigen (MS-aと略す)(peptides) の2-3回の皮下投与により, はげしい痒みが消退し, またさらに5-6回の投与によって薬疹が根治し, 再発をみない治療成績を収めたので報告し臨床の参考に供したい.
- 耳鼻と臨床会の論文