74歳女性の胃癌を合併した上顎平滑筋肉腫の1例を報告した.<BR>患者は左頬部腫脹, 左頬部痛を主訴に来院した. 初診時, 左上顎洞全体を占拠する腫瘍を認めた. 生検の結果, 平滑筋肉腫と診断した. 化学療法施行後, 左上顎全摘術を行つた. 術後約2カ月後に腹部膨満感出現し, 精査の結果, 胃癌を併発していることが判明した. その後急速に全身状態悪化し, 術後約2カ月半で永眠した.