メニエル病難治例に対するローゼンの鼓索神経切断術の役割
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
過去30年間にメニエル病難治例416例に対し, ローゼンの鼓索神経切断術を行い, その80%に著効があつた. この手術は術式が簡便であるにもかかわらず, 効果は大であり, メニエル病の手術的療法として先ず行うべきminor surgeryであり, 万一再発した場合は, 前庭神経切断術などを行なわざるを得ない. さらにこの手術に際し, 鼓索神経の発見および, 鼓膜損傷防止のために著者が加えた工夫, および新しい手術器具を紹介した.<BR>最後にこの手術の歴史, 作用機序を述べるとともに, この手術に対し賛否両論がある所以を明らかにした.
- 耳鼻と臨床会の論文