舌痛症とその治療
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概要
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舌の痛みを自覚するも視診的にその所見の乏しいものを舌痛症として, それらの患者の血清鉄, 血清亜鉛, 口腔内candida, 心因性要素, 唾液腺機能について調べた. これらの結果から舌痛症は, 血清鉄の低下, 唾液腺機能の低下, 心因性要素, さらには口腔内candidaが複雑に絡みあっての症状と考えた. 舌痛症患者に対して, 星状神経節ブロックを行い, 治療効果を調べたところ, 有効以上は84%と満足する結果であつた, 効果発現の機序として, 交感神経を遮断することで, 舌局所の貧血を血流増加で補い, また, 唾液量の低下には唾液量を増加させることで, 症状の改善がはかられたものと考がえた.
- 耳鼻と臨床会の論文