モルモット後視床下部ニューロンに対する前庭刺激の効果
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概要
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回転刺激ならびにカロリック刺激に対する後視床下部ニューロンの応答を麻酔下モルモットにおいて検討した. 回転刺激を連続的に与えると63%のニューロンにおいてその自発放電頻度が変化した. この変化は刺激開始数分後より徐々に始まり, 刺激終了後も数分間持続した. 回転周期に同期した活動は示さなかつた. カロリック刺激を加えると約60%のニューロンが応答を示した. また温刺激で興奮するものは冷刺激でも興奮し, 温刺激で抑制されるものは冷刺激でも抑制された. このような反応様式は前庭性自律反応の発現および消退機序の説明によく合致すると思われた.
- 耳鼻と臨床会の論文