慢性副鼻腔炎に対するブロンカスマ・ベルナによるエアロゾル療法:多施設共同用量比較試験
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概要
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外来の慢性副鼻腔炎患者を対象に, 封筒法によりBroncasmaBernaの2・4・20倍希釈群に分け, 各群1回1mlをジェット式ネブライザーにて週2回鼻腔内に4~8週間投与し, エアロゾル療法の用量比較による有効性および安全性に対する検討を行なった.<BR>1, 自覚症状は, 鼻漏改善度がいずれの投与群においても, 有意な改善が認められた. 改善度評価は, 中等度改善以上が2倍希釈群で33%, 4倍希釈群で64%, 20倍希釈群で31 %であった.<BR>2, 他覚所見は, 鼻汁量の20倍希釈群, 鼻汁性状での4倍希釈群で改善が認められ, 改善度評価は, 2倍・4倍・20倍希釈群で中等度改善以上がそれぞれ17%, 36%, 15%であった.<BR>3, 有用度評価はかなり有用以上が2倍希釈群で33%, 4倍希釈群で46%, 20倍希釈群で15 %であり, やや有用以上がそれぞれ75%, 91%, 77%であった.
- 耳鼻と臨床会の論文