大阪大学における鼻アレルギーの現況 (第17報):新しい特異的IgE検査法MASTについて
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概要
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多項目を同時に測定できる, 新しい特異的IgE測定法であるMASTについて検討した. 6項目以上陽性を示す例が25%認められるなど, 同一血清で同時に多数の抗原が検出されるものが, かなりの頻度で認められた.<BR>HD, DI, D2, スギなどほとんどの抗原でRAST法とは高い相関を示し, 一致率も高かつた. 皮内テストとも高い相関が認められたが, 皮内テスト (+) MAST (-) である例もかなり認められた.<BR>MAST法は測定が短時間ででき, また方法も簡易であり, アレルゲン検出に有用な検査になり得ると思われた.
- 耳鼻と臨床会の論文