喉頭の非特異性肉芽腫と声帯後部のsevere dysplasiaと診断され外科的鉗除を行つて経過観察中に5年3カ月後に肉芽腫上皮から扁平上皮癌が証明された1症例を報告した. 喉頭の非特異性肉芽腫は再発しやすい炎症性腫瘤であるが, 本症例のように悪性化することもあり, 自覚症状や音声障害が少ないからといつて放置せず, 声帯全体を十分に観察し治癒するまで経過観察を続けることが重要である.