篩骨洞に原発したfibrous dysplasiaの1例
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概要
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5歳男児で著明な眼球突出を主訴とし, 篩骨洞に原発したfibrous dysplasiaの1例を経験したので報告した. 本疾患とossifying fibromaとの異同についてはいまだ定説はないが, 文献的考察および自験例の検討から, 両者を区別して扱うのは適当ではなく, benign fibro-osseous legionとして一括してとらえるべきであると考えられた. また本疾患は良性疾患とされているが, 自験例のように篩骨洞に原発したものは, 放置すると臨床的に悪性の経過をたどる可能性が高いことが示唆された.
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