当科で経験した小児機能性難聴の5例
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概要
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小児機能性難聴の5例を当科で経験したが, 年齢は6~10歳, 4例が女児で1例が男児であつた. 全例難聴を訴えず, 学校や家庭での問題点は見いだせなかつた. しかし, 純音聴力検査と語音聴力検査で特異な反応を示した例と経過中再発を示した症例は, 心因性難聴と考えられた. 残り3例中2例は, 純音聴力検査の説明を変えたり, 遊戯聴力検査を行うことで直ちに正常聴力像が得られた. この2例は「検診難聴」と考えられた.
- 耳鼻と臨床会の論文