熱傷性喉頭狭窄の治療経験
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概要
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気道熱傷患者は近年その救命率が向上してきており, 今後, 救命後の喉頭狭窄に対する治療が問題となる症例の増加が予測される. 気道熱傷後に高度の喉頭瘢痕狭窄を呈した1例について, その治療経過を報告した. 自験例のように瘢痕高度な症例に対しては, 喉頭載開下に瘢痕の除去を行う方が良いと思われた. さらに再癒着, 肉芽増生の防止にはcore moldの選択と適切な使用法が重要であると考えられた. また, 術後の声門閉鎖不全による嗄声の改善については声帯内注入療法が有効であつた.
- 耳鼻と臨床会の論文