米子市における児童の平衡機能
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概要
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米子市の児童357人について平衡機能検査を行つた.<BR>飛行機型単脚起立検査では, 開眼において男女とも学年が上がるにつれて起立時間の延長が認められ, 中学年においては10秒以下, 高学年においては20秒以下で平衝機能の低下が疑われた. また, レールテストにおいても学年とともに歩行に要する時間の減少傾向が認められた.<BR>遮眼書字検査は検査時に指示しなければならない事項が多く, また閉眼の単脚起立検査は結果にばらつきが多くスクリーニング検査としては不適当と考えられた.<BR>学業成績不振の児童における単脚起立検査は開眼, 閉眼, 右足, 左足ともに起立時間が低値であつた.<BR>40項目の問診表を数量化III類によつて20項目に簡素化した. この問診表は今後のスクリーニング用問診表として有用であると考えられる.
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