頸部交感神経節に生じた神経節腫の1症例を報告した。症例は5歳の女児。左耳下部腫瘤を主訴に受診した。外科摘出を行い病理学的検査にて神経節腫と診断された。術後、 Horner症候を呈し、交感神経由来と考えられた。神経節腫は良性であるが、病理組織学検査で幼若細胞の分化傾向や、分化の程度が混在している場合には転移、再発に留意する必要があると考えられる。