Clinical NとPathological Nとの相関について:舌癌の手術症例
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概要
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癌研頭頸科において1987年から1996年までの舌扁平上皮癌一次症例のうち、頸部郭清術を含む手術が施行された169例において、臨床的転移と病理学的転移との相関性について検討した。病理学的転移をリンパ節領域ごとにみると、患側のlevel I、II、III に多く認められ、level Vへの転移は1例のみであったことは、郭清範囲を考える上で重要と考えられた。臨床的診断は、触診、CT、補助的にMRIを用いて行い、その領域別の正診率は、約80-90%であったが、患側における顎下部とlevel IIの特異度、level Iとlevel IIIの敏感度が課題であった。近年行われている超音波検査のリンパ節単位の正診率は90%であったが、疑陽性率が比較的高くなった。
- 耳鼻と臨床会の論文