上顎洞癌のOrgan Preservationをどこまで図れるか!
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概要
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本研究はCDDPの大量動注療法と放射線療法の併用によって上顎洞癌に対する外科的治療を縮小させることができるか検討を行ったものである。その結果、放射線治療終了時に局所のCR率は66.7%、奏効率は91.7%と良好な成績が得られた。また、病理組織学的なCR率は75%であり、12例中6例の50%の症例で外科的治療を追加せず局所制御が可能であった。また、全症例のカプランマイヤー法による2年累積生存率は75%であった。観察期間は短いが、CDDPの大量動注療法と放射線療法の併用療法は、外科的治療を縮小させ、臓器保存に寄与する治療法であると考えられた。
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