当科における節外性non-Hodgkinリンパ腫72症例の統計的観察
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概要
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1974年から1994年までの21年間に当科で治療された頭頸部節外性non-Hodgkinリンパ腫72症例の統計的観察を行つた. 男性44例, 女性28例, ワルダイエル咽頭輪原発が35例, 鼻・副鼻腔が33例であつた. 病期では鼻・副鼻腔にstage Iが多かったが, ワルダイエル咽頭輪ではstage IIが多かつた. 病理組織では, diffuse large cell typeが最も多かった. 治療成績は, 部位別には鼻・副鼻腔がワルダイエル咽頭輪より生存率良好であり, 治療法別には併用療法の成績が良好であつた. 放射線療法とCHOPを基本とした化学療法の併用療法により, 治療成績の向上が期待されるが, ワルダイエル咽頭輪にT cell typeの割合が高いことなどが治療を困難にしている要因と思われた.
- 耳鼻と臨床会の論文