超音波断層法による口腔・中咽頭腫瘍の評価
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概要
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口腔および中咽頭領域の腫瘍に対し, 3種類の探触子を用いて超音波検査を行つた.<BR>1. 舌可動部の腫瘍はフィンガータイプ探触子 (A) による口腔内からの走査で容易に検出できた.<BR>2. 中咽頭のうち口蓋扁桃および軟口蓋の腫瘍についてはバーホール型探触子 (B) を口腔内から直接あてることにより, 腫瘍の深達度を知ることができた.<BR>3. 舌根部の腫瘍はリニア型探触子 (C) とフィンガータイプ探触子 (A) による頚部体表からの経皮的走査が有用であつた.<BR>4. 他の画像診断, とくにMRIと比較したUSの利点について述べた.<BR>5. USは探触子の種類や走査法を工夫することにより, 口腔・中咽頭領域腫瘍の評価に欠かせない検査法となることを強調した.
- 耳鼻と臨床会の論文