鼻副鼻腔疾患と視力障害:当教室10年間の集計
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概要
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1979年10月より1989年12月までの約10年間に, 視力障害を伴つた鼻副鼻腔疾患 (悪性腫瘍を除く) にて当科で入院治療を行つた12例について検討した.<BR>1. 原因疾患としては副鼻腔嚢胞が最も多く, その他急性副鼻腔炎, 外傷などであつた.<BR>2. 罹患部位は筋骨洞が最も多かつた.<BR>3. 治療は副鼻腔嚢胞, 外傷例には全例手術を行つた. 手術は経上顎洞手術を行つた症例が最も多かつた.<BR>4. 治療前の眼底所見に異常のない場合は視力予後は良好であつた. 症状発現から治療開始までの期間および治療前の視力と, 視力予後について明確な関連は認められなかつた.
- 耳鼻と臨床会の論文