補聴器適応患者における子音明瞭度の検討
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概要
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補聴効果を認めた感音難聴症例37名を対象として, 補聴器装用による子音異聴の変化を有声子音, 鼻音群と無声子音群にわけて比較検討した. その結果有声子音, 鼻音群は無声子音群に比べ異聴が改善しにくく中音域の実耳挿入利得との相関も認められなかつたが, 無声子音群は高音域の実耳挿入利得が20dB以上の症例でほぼ全例が異聴の改善を示した. 有声子音, 鼻音群の異聴については不明な点が多く, 今後はさらに症例数を増やし実耳挿入利得との関係を検討する必要があろう.
- 耳鼻と臨床会の論文