電子線ホログラフィーによる磁束量子ダイナミックスの観察
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概要
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電子は光の10万分の1という短1い波長をもっている.その位相情報を活用すれば,まさに極微の物体の観察.計測が可能になる.筆者らの20年以上にわたる開発によって,従来とは比較にならぬほど明るく干渉性のよい電子線が得られるようになった.このため,電子線ホログラフィーを使って電子の位相変化を1/100波長という高精度で測定したり,さらにピントをはずした電子顕微鏡像の形で,極微の位相物体を動的に観察することが可能になった.これらの手法を使って,これまで不可能だった超伝導体中の個々の磁束量子の磁場分布や,磁束量子の動的挙動の観察が初めて可能になり,高温超伝導体のミクロな磁気的挙動などの未解の問題を明らかにする有力なツールとして期待がかけられている.
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公益社団法人 応用物理学会 | 論文
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