乳清ペプチド配合流動食(MHN-02)はラット上腸間膜動脈虚血再灌流による血清インターロイキン-6 の上昇を抑制する
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概要
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乳清ペプチドを含有する流動食(MHN-02)がラット腸虚血再灌流モデルにおける血清 IL-6 の上昇に対し有用性を示すか検討を行った。SD 系雄性ラットをウレタンによる麻酔下に,上腸間膜動脈をクランプすることによって45分虚血し,クランプを外して 3 時間再灌流する事で虚血再灌流を行った。虚血の 1 時間前に,試験食を十二指腸内へ投与した。血清 IL-6 は,ELISA で測定した。虚血再灌流により血清 IL-6 濃度は再灌流後 3 時間目まで経時的に増加した。虚血再灌流 3 時間後の MHN-02投与群では対照群に比較して血清 IL-6 濃度は有意に低値であった。以上,MHN-02は,術後侵襲患者の高サイトカイン血症を軽減する流動食として有用であると考えられた。
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