人工股関節全置換術後の看護に関する教材開発と学習効果:医学知識と看護援助知識の連動
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概要
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目的:開発したCAI(Computer asisted instruction)教材「人工股関節全置換術(以下THA)後の脱臼予防援助」で学習した学生のTHAアプローチ法に関する医学知識と脱臼予防に関する看護援助知識が連動しているかについて検証し,学習効果を明らかにする.対象:4年制大学の看護学生2年生と4年生65名方法:対象者をランダムに2群に分け,2回調査した.A群は1回目に教材学習とその前後にテスト,2週間後の2回目はテストのみ実施した.B群は1回目にテストのみ,2週間後2回目に教材学習とその前後にテストを行った.分析はTHAアプローチ法別に医学知識の高得点群と低得点群に分け,THAアプローチ法別の看護援助知識が正答か誤答かをχ2検定し,有意水準は0.05以下とした.倫理的配慮は当該大学大学院倫理審査委員会の許可を得た.結果:知識の連動が認められたのは,2群を併せたプレテストとポストテストの比較において,ポストテストの後方アプローチ法に関するTHA医学知識とTHA看護援助知識・動作であった.もう一点はA群の教材学習2週間後テストとB群の2週間後(教材学習直前)テストの比較において,A群の後方アプローチ法に関するTHA医学知識とTHA看護援助知識・ズボンのはき方であった.結論:開発したCAI教材で学習した学生は,THAアプローチ法の医学知識とTHA看護援助知識を関連づけて理解できることが示唆された.
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