移動体通信環境を用いた経験抽出法の可能性評価:─先行オーガナイザを活用したエクスペリエンス・スナップショット法の提案
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概要
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本研究では,近年心理学や社会学の分野で注目されつつある経験抽出法に着目し,携帯電話を用い,与えられた課題についての気付きや経験を自己報告することができる支援ツール(mobile AP2)を開発した.しかし,様々な人々が自ら記録を取るためには,記録のノウハウや携帯電話の操作性などの調査環境を整備する必要がある.そこで本研究では,経験抽出法に基づいたエクスペリエンス・スナップショット法を提案した.この手法の有効性を評価するために,記録者はエクスペリエンス・スナップショット法を用いた評価実験を行った.結果から,エクスペリエンス・スナップショット法による記録は,単なる気付きを顕在化するだけではなくその背景を容易に把握することができ,記録した記事の構造化も容易に行えることが分かった.そのため,個人差をこえて,一定の質の記録内容を確保できるという長所がある.また,エクスペリエンス・スナップショット法は気付きや経験に関する情報を処理し,それらを記録する際の枠組みを提供するため,その内容の記憶を促進する可能性が示唆された.
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