小学5年生の児童における家族との共食頻度及び食事中の自発的コミュニケーションと食態度,食行動,QOLとの関連
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概要
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目的:小学5年生児童の家族との共食頻度及び食事中の自発的コミュニケーションと食態度,食行動,QOLとの関連を明らかにすること.方法:埼玉県坂戸市内全13小学校5年生男女1,752名を対象に,2006年11月及び2007年9月に集合法で自記式質問紙調査を実施した横断的研究である.解析対象1,445名(男子770名,女子675名)を,家族との夕食の共食頻度(以下,共食)と食事中の自発的コミュニケーションにより4群に分け,食行動,食態度,QOLを比較した.結果:共食週4日以上で自発的コミュニケーションが多いA群は,男子242名(31.4%),女子288名(42.7%)であった.A群の児童は,B群(共食週4日以上で自発的コミュニケーション少ない)やD群(共食週3日以下で自発的コミュニケーション少ない)の児童に比べ,栄養を考えて食事をすることの重要性等の食態度が積極的で,食事中の家族との栄養や健康に関する会話等の食行動の実践頻度が高く,毎日の楽しさや食事の楽しさ等のQOLが良好であった.A群とC群(共食週3日以下で自発的コミュニケーション多い)の間で有意な群間差が認められた項目は少なかった.B群とD群の間にもほとんど有意差が認められなかった.結論:日常的に家族一緒に夕食を食べる機会と食事中に児童自身から話す機会の両方が多いことが,児童の食態度,食行動,QOLの良好さに関連することが示唆された.
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