体重管理における誘惑場面ごとのセルフエフィカシーと対策の関連
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概要
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目的:体重管理の誘惑場面ごとのセルフエフィカシー(SE)と対策の関連を調べること.方法:2008年7月,A社の健康保険組合員994名(解析対象者:622名,平均年齢:42.2歳,男性:419名,67.4%)を対象に体重管理の誘惑場面(入手可能性,社会的圧力,リラックス,報酬,否定的感情,空腹)におけるSEおよび対策(行動置換,食べ方,刺激統制,ソーシャルサポート,認知的対処),属性について自己記入式質問紙調査による横断的研究を行った.解析では,誘惑場面ごとのSEと対策について,Pearsonの相関係数を求めた.さらに,誘惑場面ごとのSEを従属変数,属性と対策を独立変数とした重回帰分析で,SEと属性および対策との関連を調べた.結果:単相関の結果,入手可能性および空腹のSEは,5つの対策のうち,食べ方,ソーシャルサポート,認知的対処の3つの対策と正の関連がみられた.重回帰分析の結果,入手可能性,リラックス,報酬,否定的感情,空腹のSEは,5つの対策のうち,認知的対処と正の関連があった.社会的圧力のSEには,年齢,性別,ソーシャルサポートが関連しており,性別は,他にも入手可能性,リラックス,否定的感情,空腹のSEと関連を示した.結論:単相関では,誘惑場面によってSEと関連している対策の種類が異なっていた.属性や対策間の影響を考慮すると,認知的対処は多くの誘惑場面と正の関連がみられた.さらに,本研究は,誘惑場面のSEには属性も関連していることを示唆した.
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