頭頸部再建手術における術後せん妄の検討
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概要
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目的:頭頸部癌術後せん妄の発症関連因子を解析し,その予測ができるかを検討した。対象と方法:2011年1月から2012年6月までに再建術を受けた患者150名(男108名,女42名,年齢中央値65歳)に対して後方視的に調査した。術後せん妄は腫瘍精神科医の診断により確定した。結果:術後せん妄は150例中13例(8.7%)に発症した。平均発症日は術後7.6日,平均持続期間は17.8日であった。多変量解析で手術時年齢75歳以上(p<0.01),ASA3以上(p=0.04)が発症予測因子であった。結論:年齢,ASAを予測因子とし,今後は術後せん妄発症予防を目的とした検討が課題である。
- 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会の論文
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 | 論文
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