頸神経温存頸部郭清の知覚予後
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概要
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頸部郭清における頸神経温存は頭頸部癌の低侵襲治療のための新しい選択肢である。その機能的意義についてはいくつかの報告があるが,術後早期における知覚予後についての知見は少ない。2012年1月から2013年3月までにわれわれの施行した頸部郭清のうち,頸神経本幹(C2-4)を全て温存したのは47側(温存側群),全切除したのは20側(切除側群)であった。術後1週間以内に耳垂,顎下部,側頸部の3領域で触覚を検査した。結果,3領域全てにおいて,温存側群の知覚予後が有意に良好であり,頸神経の温存効果が術後早期からあることが示された。
- 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会の論文
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 | 論文
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