正中下口唇下顎骨舌切断法を用いた舌根部癌照射後救済手術症例
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概要
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正中下口唇下顎骨舌切断法は,舌根部・喉頭蓋・咽頭後壁・斜台・頸椎などへのアプローチ法の一つである。今回,舌根部癌照射後再発に対して同アプローチでの救済手術をおこなった。症例は52歳男性で舌根部癌(T4aN2cM0)化学放射線療法後に原発巣再発をきたし,同法を用いて腫瘍切除をおこない良好な経過を得ている。初回治療として施行した舌根部癌2症例との比較でも術後経過はほぼ同様であった。解剖学的に外側から流出入する血管・神経・リンパ管を損傷することなく,また再建を要さず嚥下機能温存が可能という点からも,初回根治治療時のみならず化学放射線治療後再発症例に対しても有効な治療手段となり得るものと思われた。
- 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会の論文
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 | 論文
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